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私のカメラは人一倍重い。

知ってる人もいるけれど、私がメインで使ってるデジの一眼(ダーリン)は
実は「借り物」なのです。

モデルとしてのみの写真活動をしていた頃はまだ頻繁に詩も書いていて
携帯で撮った写真。いわゆる写メを時々詩と一緒に日記に載せたり、
撮影時にカメラマンさんに見せて「携帯フォトグラファー」なんて冗談で笑っていました。

それが写真をしている人の目に留まるようになって、携帯じゃもったいないね
って声がどんどん増えて、最初はカメラを借りてみたり…
その後、写真界の父より”カメラを与えて頂く”ようにまでなりました。

もちろん、カメラが高級品であることはわかっているけれど
正直自分の持ってるカメラがいくらなのか、どれだけ価値があるのかわかりません。
そんな奴が一眼ぶら下げてるなんて生意気だと思う人も多いと思います。
だから「人に持たせてもらってるなんて公言するんじゃないよ」って言われるんだと思うのだけど。。。

始はせっかくカメラを持たせてもらっているのだから、期待に応えてちゃんと使わなきゃ!写真撮らなきゃ!!
なんておおきなプレッシャーに思っていたけれど
樹理くらいの年で写真を撮れる環境と道具があったら、自分が若い頃にそんな環境にいられたら、
どんなに素敵な写真を撮れただろう。今どうしていただろう。と、夢を一緒に託されたのだと思っています。
だから今では自由に、私の世界や私に見えている色を撮れるようになりました。

その後40Dで自分色の写真を撮るようになり、写真展にも自分が撮影した写真を展示するようになって。
友人の実家に遊びに行く機会があった時にモデルしながら写真を撮ってますって話をして
携帯に入れていた自分の作品やモデルの写真を見せていたら友人のお父さんがガサゴソ。。。
「何年も使ってないし…電池入れっぱなしだったから使えるか解らないけど」と
立派なカメラバックごとフィルムカメラF-501とレンズ2本+ストロボを友人ではなく私に譲ってくれました。
初めてお話をした友人のお父さんに、しかも友人の目の前でカメラのセット一式を頂くなんてさすがに出来ない。
こんなの絶対駄目だと頑なに思って首を横に振っていたのですが
「やっぱり道具は使われるのが一番で、今から写真を再開するつもりはないから、いつ使うかわからなくても」と
圧され、友人にもそうしたら良いと言ってもらってF-501(ダディー)を受け取ることになりました。
いつかこのカメラで撮った写真で個展をやりますと約束して。

それからダディーを使ってみようと友人と電池の液漏れを掃除するも接触が悪く使えないまま…
そして今年、主人と出会ったのがキッカケでカメラ修理も学んでいた彼に手入れをしてもらい、フィルムに初チャレンジ
来年9月にやっとフィルムカメラで撮影した写真の個展をひらくことに決めて、今は個展用の撮影専用にしています。
カメラを与えてくれた写真界の父、カメラを譲ってくれた友人のお父さん、フィルム写真に触れて膨らんだ父親への憧れ
私の小さい頃に離婚をして会えなくなってしまったパパへの未練や思い出、どこかで見ていて欲しいという願い。
ついでになっちゃうけど、いつか父親になるんだろうなって男友達や主人、お父さん見たいに接してくれる皆。
そんな写真を残したいと。
9月に決めた理由は、パパの誕生日があるから。。。

そんなこんなでカメラ2機を使い、フィルムの関係で主人の行きつけのカメラやさんに通うようになり
忘年会に参加させていただいたのですが、クイズ大会で18/40点という残念な点をとりながらも1等の景品があたり
新しくBRONICAを手にすることになりました。
交際時から主人の部屋で見ていた馴染みのルックス。お揃いです。
皆から冗談だったり本気で「くれ!」って言われても、やっぱり私にカメラの価値はわかりません。

でも、デジでも35mmでもブローニーでも、写真にしたときの価値は(見る人それぞれだけど)わかるし
価値があると思ってもらえるくらい強い写真を撮りたい気持ちがあります。
ここでまたひとつ目標が出来ました。このBRONICAで個展をやる。

実はまだフィルム写真をちゃんと展示に出したことがないんです。
でもいつか。そしてさらにいつかはダーリン・ダディーとまだ呼び名のないBRONICAの3機での写真展をやりたい。
そこに携帯フォト、一時期のコンデジフォトを入れても良い。

これだけ読んで、解らない人はいないと思いますが
私のカメラはすべて自分で買ったものではありません。コンデジIXYも、人のカメラを使ってるっていう息苦しさとプレッシャー
から開放されるならといつかの恋人がプレゼントしてくれたものだし、ダーリン用のレンズをひとつは自分で買って
いつかお返ししようと思いながらもなかなか実現できず、そんな時にNikonに乗り換えるカメラマンさんから頂いた
Micro中望遠も譲り受けたものです。

だから私はたくさんの人や環境に毎日感謝をして生きなければならない。
だって写真を失ったら自分には何も残らないもの。

ホント、こんなに恵まれている人間そうそういません。
やっぱり私は写真に、Artに生きていきます。
いつか恩返しが出来るよう頑張るので、見守っていてください。

ゼットカメラの社長、Pam'sGの皆さん、友人のお父さんにかっちゃん、カズさん、Paradiseの皆さん・社長
OYOYO、BePHaT!!の皆さん、パルフェさん、法邑さん、れんがギャラリーさん、SilverGrassさん、カラーネットさん
FINAL STAGEさん、よしあき、チャオの皆さん、光映堂さん、CAI02さん、パパ、ママ、祖父母、主人とその家族、
真純さん
涙がぽろぽろ、書ききれません。
写真仲間・モデル仲間の皆さん、応援してくれる友達
皆にいつも感謝しています。この環境に生きていることがほんとに嬉しいです。
ありがとうございます。

私のカメラは人一倍重い。_e0258023_312119.jpg

by jyurijyuriko | 2012-12-09 03:05 | JJk.